生え変わり(生まれ変わり)?

「9月は1回もブログ更新してないんだか?」

院長に聞かれ、

「え、えぇ…」

と、返答を濁してから早1カ月以上…

土下座して、いや、

土下寝して心よりお詫びいたします。申し訳ございませんでした!!

言うまでもなく、この間様々なことがありましたが、いつものように記していたら終わりが見えないということもあり…

あ、ありがとうございます!

ロビンマスクさんのお言葉に甘えてさせていただき、今回は中身重視で!

いつもの備忘録ではなく、歯科的なお話をさせていただきます。

今月号の院内新聞にも載せましたが、今回は先欠のお話。

歯科で先欠といえば、先天性欠如(せんてんせいけつじょ)といい、歯が生まれつき無い状態をさします。

多くは、子どもの歯(乳歯)から大人の歯(永久歯)に生え変わる際に、生え変わる予定の大人の歯がない状態を指すことが多いです。

通常、乳歯は20本、永久歯は28本(親知らずを含めると32本)ですが、乳歯はすべて永久歯に生え変わります。

A→1、B→2、C→3、D→4、E→5という感じで、6はいわゆる6歳臼歯、7は第二大臼歯といい一番最後に生える永久歯。8は親知らずになります(※親知らずがある場合はこれが一番最後)

先天性欠如とは、どの歯にも起こり得ますが、起こりやすいのは2番の側切歯と、5番の第二小臼歯になります。

多くは、むし歯治療時のレントゲン写真で判明することが多いです。

しかしながら、生え変わりの歯がないということは、その部分の乳歯をずっと使っていかなければならないことを意味します。

先にお話しましたように、むし歯になってしまった乳歯は大半が大きなダメージを負い、永久歯の代わりに一生使い続けるには難しい状態になっていることが多いです。

たとえ無傷でも、乳歯の場合はもともとの仕様が脆弱であるため、長く使うことに向いていないのです。

2011年に、日本小児歯科学会が発表した研究データによれば、その当時で「10人に1人」の割合でお子さんに先天性欠如がみられるという報告がなされています。

割合からすると決して珍しい状態ではありません。当院に受診されているお子さんにもある程度の割合で生じている事実です。

万が一、生え変わることのない乳歯を失ってしまった場合、その部分はブリッジや部分入れ歯、あるいはインプラント治療により補われることとなります。

補う方法はありますが、いずれの治療も、両隣の歯に負担を与えたり、保険外の治療により高額な治療代がかかることもあります。

もしもそういった可能性がある場合でも、早期にそれが把握できていれば、予防やいろんな対策をとることができます。

そのためには、むし歯や歯肉炎による問題が起こる以前から、歯医者さんでの定期検診を受けておくことが重要と考えます。

お子さん、あるいはお孫さんの大切な歯を守るためにも、小さいうちから歯医者さんでの定期検診を受けられることをお勧めします。

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今までになく真面目な内容になりましたが、このブログもなんだか生まれ変わった??