見えないものが見える

昨日は土曜日で午前診療でした。夕方からは左沢線で山形駅へ。向かった先は…

駅前の山形テルサへ。

マイクロスコープに関するセミナーを受講してきました。

マイクロスコープとは、手術用顕微鏡とも呼ばれ、脳や眼の手術など、特に繊細な手技が必要とされる分野での手術に使用される装置です。

歯科治療もまた、ミクロンレベルの細菌達が作り出す虫歯や歯周病といった病変を治療しますが、口の中は暗い洞窟です。その中で、歯よりもさらにさらに細かく小さい細菌から歯を守ることは容易ではありません。

そこで大活躍してくれるのが歯科用マイクロスコープです。口の中を明るく照らし、裸眼よりも最大20倍程度まで拡大してみることが可能です。

Leica Picture

歯と歯茎の境目にちょっとエアーをかけてよけてみるとそこには…

Leica Picture

灰色の歯石が隠れていたり、

根の表面の亀裂が見えたり、

歯にあってない詰め物を見つけて、

歯にしっかり合わせて詰め直しができたり…

歯の根の中(洞窟の中のさらに小さな洞窟)の汚れまではっきりと確認できます。

まさしく、肉眼では見えないものが見える!

そして、見えるからこそ精密な治療ができる!!

また、この装置のメリットは単に明るく拡大して治療できることだけではありません。患者さんにとって、自分の口の中はどうなっているのか、どういう治療をされているのか、言葉で説明は受けるもののなかなかイメージがわかないことも多いと思います。ところが、このマイクロスコープを使用することにより、我々歯科医師や歯科衛生士が見ているもの、治療前後の変化、治療そのものの様子などを写真や動画で撮影し、記録することができます。使い方によっては口の中で何が行われているかリアルタイムで見ることもできます。

当院では昨年1月にこのマイクロスコープを2台導入しました。この非常に便利なマイクロスコープですが、上手く活用するには様々なテクニックが必要です。

今回のセミナーはそれらの基本を学べる3回コースで、昨日はその第一回目でした。

講師の先生は、寒河江市の隣、河北町でご開業されている鈴木守雄先生。鈴木先生は、同じ大学の先輩であり、地区の歯科医師会でもいつも大変お世話になっています。

そしてもう一人は、福島県の奥羽大学に勤務されている渡辺崇先生です。渡辺先生は、全国各地で講演をされている大人気の先生です。

このお二人の先生に、途中実機を使用した実習もまじえながら、3時間みっちりとご指導いただきました。

セミナー後には懇親会もあり、美味しいお酒と料理をいただきながら、セミナーでは話しきれなかった内容や、参加された他の先生方と情報交換ができ、終電時間を忘れるぐらい、大変有意義な時間となりました。

鈴木先生、渡辺先生、大変ありがとうございました!

裏方としていろいろ手配してくれた、ササキの伊藤君もお世話様でした!

今日は朝から寝不足でぼーっとしてますが、連休はゆっくり休んで、火曜からまた診療頑張りたいと思います!